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L.S.Dの効果を教えてください。

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L.S.Dは、デフギヤの作動(左右輪回転差の対応)を制限する装置です。 旋回時は左右輪の回転半径が異なるので、その差をデフのギヤ機構で吸収しています。このデフギヤ機構が、スポーツ走行時はトラクションを妨げる原因となります。
例えば、高い速度でコーナーに進入し立ち上がる際、車両が大きくロールして内輪が浮き上がる現象が出たときに、駆動力が浮き上がったタイヤに移り、どんなにアクセルを踏んでも空転して加速できません。その際、車両が不安定になったり、タイヤが著しく磨耗します。
LSDの装着により、このような状況下でもアクセルを踏み込むと同時に、クラッチ機構がオンして左右輪が直結、外輪に大きなトラクションがかかります。



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L.S.Dを取り付けたいのですが、工賃は幾らくらいですか?

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工賃や技術料は作業時間に応じて定められています。 地域や販売店、車種によって異なりますが一般に下記になります。
尚、工賃以外にオイル代金とベアリング、オイルシールなどの代金が必要です。

FF 車
約7時間 50,000円位
4WD 車
約9時間 60,000円位
カプチーノ
約4時間 28,000円位
*上記価格は参考です。作業をお願いする販売店や工場にお問い合わせください。



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L.S.Dを装着しましたが、オイルは何を選べば良いですか?

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L.S.D装着車は、ギヤやクラッチ機構の発熱が大きくなりますので、耐熱性の高いオイルを選ばなくてはいけませんが、粘度が高くなるとLSDのクラッチディスクの隙間にオイルが入りづらくなって、潤滑不足が生じて低速での旋回時に異音が発生したり、ディスクが焼きつくことがあります。
近年、オイル合成技術は進歩しており、粘度を上げなくても高温潤滑性能の高いオイルができています。一般にはスズキ四輪ギヤオイル 75W-90 を使用し、特に過酷な状況で使用する場合のみ、ディスクの状態を見ながらオイルを選択するのが最善です。



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L.S.D装着車のオイル交換時期を教えてください。

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車両の使用方法によって時期は変更してください。 L.S.Dが装着されていても通常の走行だけであればオイル温度はそれほど上がらず、オイルの劣化も少ないので、サービスマニュアルに従った奨励サイクルで交換してください。
サーキット走行する場合はオイル温度が著しく上がる為、走行後はオイルの劣化が進んでいることがあります。サーキットで使用するときは、エンジンオイルの交換時期(3000〜5000km)に合わせて交換することをお勧めします。



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サーキット仕様車ではイニシャルトルクを高めた方が良いですか?

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イニシャルトルクはLSD機構が作動しやすいように、あらかじめ内部のクラッチ機構に荷重をかけておくものです。出荷時は 2.5kg位で組み立てています。
イニシャルトルクを上げて行くと、LSDが作動しやすくなりますが、本来、左右輪の回転差を吸収しなければならない時に吸収できないため、タイヤのスリップによって吸収し走行抵抗が著しく増加します。サーキットなどでは、周回タイムが落ちることがあります。
イニシャルトルクはコースとタイヤ、エンジンパワーに合わせて最適な値にしないと、走りに無駄がでます。

●イニシャルトルク調整用
 フリクションディスク
 (0.1mmオーバーサイズ)


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LSDの出荷時のイニシャルトルクは?
また、イニシャルトルクの調整方法は?

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本ホームページに詳細を掲載しています。<表示>
当社L.S.Dのイニシャルトルクは、内部のフリクションディスクの変更で調整を行います。フリクションディスクを標準からオーバーサイズのものへ組替え、希望トルクになったことを確認の上、トランスミッションへ組み込んでください。

アドバイス
1)新品時と同じイニシャルトルクを得たい場合
 一度標準の新品プレートと組替え、イニシャルトルクを測定してください。 万一新品時と同じ値まで上がらない場合、ディスクを1枚だけオーバーサイ
 ズと交換するなどし調整を行ってください。

注意
(1)使用過程ではデフケース、内部構成パーツに摩耗を生じます。
   新品時の調整に比べ細かい調整が必要になります。
(2)デフケース内に収容できる枚数には限りがあります。
   無理に組込みますと、正常に機能しなくなり、破損を招きます。 

LSD ■              ■内部プレートの構成例■        
   

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