また、同じ排気量のエンジンでも、吸排気形状やシリンダーヘッドの種類によって、大きいターボが回せるエンジンと、全く機能させることができないエンジンがありますので、モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングではサイズで 2種類を使い分け、車種別に設定しています。 |
最も重要なのはオイルとオイル潤滑系統の整備です。もし装着していたターボが壊れたついでにターボキットに交換するのであれば、再度故障する可能性が大きいので注意してください。 1分間に 15万回転に達するターボシャフトを支持するのは、オイルとオイルの圧力であり、これらに不具合があると新品のターボでも一瞬にして故障します。 ターボ故障の多くはオイルの劣化や、オイル通路の詰まり(オイル量の低下)、油圧の低下ですので、オイルラインを厳重に点検整備することをお勧めします。 尚、オイル配管を清掃したり、交換した際は、必ず内部をオイルで満たしてから組み付けてください。エンジンを始動した瞬間にオイルが回らないとターボシャフトが焼きつきます。 |
ターボキット用のターボも、指定された負荷(過給圧)で適切な燃焼ガスが通過するのであれば、5年でも5万kmでも使用できますが、多くの場合はターボに無理をさせたりオイル交換が遅れたり、不適切な添加剤が注入されたりして故障してしまいます。 |
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オイル漏れなどが無ければ、ターボを取り付けること自体は問題になりませんが、ターボを取り付けたことによって排気ガスが濃くなって、排気ガスの濃度検査で規定値から外れる場合は車検に通りません。 ターボキットはアイドリングの一酸化炭素濃度は基準値以下になるように設定してありますが、標準車よりも数値が大きいため、点火の状態やエアクリーナーの詰まりなどによっては基準値を上回ることがあります。 事前に点検してから検査を受けることをお勧めします。 また、出力が大きくなることによってブレーキや車軸、クラッチ、ドライブシャフトなどに大きな力が加わります。検査前には標準車よりも厳密な点検整備が必要です。 |