ショックアブソーバーから、オイルが漏れているみたいなのですが・・・?

ショックアブソーバーからのオイル漏れには、様々な理由が考えられます。

A、初期の一時的なもの、またはピストンロッド表面の油や防錆油がたれたもの
B、組み付け時や走行中にピストンロッドに傷が付いてしまったためのもの
C、ピストンロッドのパッキン部に砂などのダストを噛みこんでしまったためのもの
D、ショックアブソーバーの寿命
E、その他

「オイル漏れかな?」と感じた際は以下の様にご確認ください。

(1)ショックアブソーバーのオイルを拭き取り、しばらく走行して様子を確認してください。

・オイル漏れがなくなった。
⇒Aの状態であると考えられます。しばらく様子をみてご使用ください。

・再度オイルが漏れる。
⇒(2)へ進んで確認してください。

 
(2)ショックアブソーバーを取り外して点検してください。

・ピストンロッドに傷がついている。
⇒B、Cの状態であることが考えられます。
オイル漏れが改善されることはありませんので、交換をお勧めします。

・特に傷などは見当たらない
⇒Cの初期状態か、Dの状態であることが考えられます。

製品の寿命は、走行環境・年数・用途・頻度などにより様々です。ご使用期間が短い場合などはご相談ください。詳しくは弊社営業部までお問い合わせください。

 



車高調へ交換しました。車高が低くて格好いいのですが、乗り心地が悪く感じます。どうにかなりませんか?


車高調整式サスペンションの乗り心地は、車高の調整や減衰力の調整によって変化します。
乗り味の感じ方には乗り手の個人差や車両の仕様、個体差により様々ですので、下記を参考にタイヤの空気圧などを含めて、調整をしてみてください。

[車高]
車高が低すぎるとストロークが不足するので、底付きを起こしやすくなり、乗り心地が悪くなります。
逆に車高を上げすぎた場合も、スプリングにプリロード()が強くかかりすぎて、段差などで跳ねるような乗り心地になってしまいます。
乗り心地を考えた場合、基準車高〜+10mm程度に調整していただくのがお勧めです。

[減衰力]
減衰力を高い側(数字の大きい側)にすると、カーブや高速走行時の安定性が高まる反面、段差などの衝撃が車内に伝わりやすくなります。
乗り心地を向上させるには、減衰力を低い側(数字の小さい側)にすると、路面の凹凸や段差への追従性が向上し、細かな突き上げが軽減されます。

プリロード
サスペンションが伸びきったときに、スプリングにかかっている荷重のこと。
サスペンションが伸びきっているときに、スプリングが遊びもせず縮んでもいないときが、ちょうどゼロになり、そこからスプリングを縮める(車高を上げる)につれてプリロードが掛かっていきます。



一人で乗っているときは問題ないのですが、家族みんなで乗ると乗り心地が悪くなります。乗り心地を良くする方法はありませんか?


人が多く乗ったときや重い荷物を載せているときなどは、一人で乗っているときよりもサスペンションが縮まった状態になっており、そのために底付きが起こりやすくなります。

[車高]
リヤの車高を高めにあわせておく事で、人が多く乗ったときや重い荷物を載せた際にもストロークを確保することが出来るので、乗り心地を改善できます。

[減衰力]
リヤの減衰力を高めに設定します。細かな凹凸での突き上げ感は残ってしまいますが、大きな段差などで底付きによる衝撃を緩めることが出来ます。
車高に比較してリヤの減衰力調整は容易なので、乗車人数や荷物の量に合わせて調整するのはいかがでしょうか。

[その他]
一部の車種には、異型ウレタンスプリングの設定をしています。ストロークの初期に、たわみ特性をチューニングしたバンプストッパーに当てることで、リヤの突き上げを軽減できます。



ショックアブソーバーを購入しました。 手で押すと、途中で急激に硬さが変化するのですが、異常ですか?


横向きに置いていたり、逆さに置いていたりすると、一時的に内部のオイル中にガスなどの気泡が入ってしまう場合があります。
このときに手で押すと、気泡の部分とオイルの部分があるために、途中で急激に硬さが変化します。

ショックアブソーバーを装着と同じ向きにして、数回伸び縮みさせるとエア抜きが出来ますので、この症状はなくなります。
ちなみに上下逆向きに装着してしまうと、同様に気泡が入ってしまい使用できません。(ツインチューブタイプ)

 

ショックアブソーバーを購入して取り付けようとしています。 ダイヤル位置を変化させても、手で押した時に減衰力の違いが分かりません。車体に取り付けたときも全然変化がないのですか?


車種によってはダイヤルごとの変化の幅を小さく設定しているものもありますが、車体に取り付けられ、走行している時のショックアブソーバーが伸び縮みする速度や動きは、手で押すのに比べ、非常に複雑かつ大きな力が加わっています。
実際の走行時にあわせて設定されていますので、手で押したり、車体に取り付いた状態でボディを揺すった程度では、ほとんど変化は感じられません。

なお、伸び側に関しても、手で縮めたショックアブソーバーが戻る速度では、減衰力を判断することは出来ません。自然に戻る速度は、主に内部のガス反力やパッキンの個体差に左右されます。

 

フロントの減衰力調整ダイヤルを回すことができません。


まずは、御使用のショックアブソーバーの調整ダイヤルが何段調整式かご確認ください。
5段調整式の場合はそのまま回せますが、4段調整式の場合は押して回す必要が有ります。
誤った操作で回そうとすると、破損してしまいますのでご注意ください

A・B・Cタイプ ロッド4段調整式
Dタイプ ロッド4段調整式

ダイヤルの凹部をマイナスドライバーで押しながら○印を希望の数値に合わせてください。ドライバーを離してセット完了です。(減衰力は1〜4の順に高くなります。)

ショックの突起部に外付けダイヤルを差込み、押しながら希望の数値に合わせてください。(段数はロッド先端の白いマーキング部で確認してください。)外付けダイヤルを外してセット完了です。(減衰力は1〜4の順に高くなります。)
※走行時、外付けダイヤルを外してください。
Eタイプ ロッド5段調整式
Fタイプ ケース8段調整式

ダイヤルの凹部をマイナスドライバーで回し印を希望の数値に合わせてください。(60°ごとにクリックがあります、5段と1段の間隔は120°です、5段より120°回転させると1段に戻ります。)
(減衰力は1〜5の順に高くなります。)

ダイヤルをクリック音がするまで回しててください。(減衰力は1〜8の順に高くなります。)


また、使用しているうちに潤滑不足により回しにくくなる場合があります。

その場合は一度調整ダイヤル部を外した後、「CRCなどの潤滑剤を内部に吹き付けて、しばらく置いてから回す。」という操作を数回繰り返してください。



■ 補修部品(調整ダイヤル)

 A・B・Cタイプ ロッド4段調整式
タイプ
品番
税抜価格
A
953150-0000
\1,000
B
953151-0000
C
953152-0000
販売終了
[1]キャップ[2]ダイヤル
[3]スプリング [4]カラー

※A・B・Cの特徴
A:[1]キャップ外径φ10 高さ8.5mm
B:[1]キャップ外径φ10 高さ7.5mm
C:[1]キャップ外径φ8 高さ7.5mm
 Dタイプ ロッド4段調整式
タイプ
品番
税抜価格
D
953153-0000
\1,000


 [1]外付けダイヤル
 [2]キャップ
 [3]ダイヤル
 [4]スプリング
 [5]カラー
 Eタイプ ロッド5段調整式
タイプ
品番
税抜価格
E
953154-0000
\500

 [1]キャップ
 Fタイプ ケース8段調整式
タイプ
品番
税抜価格
F
953550-0000
\1,000


 [1]キャップ
 [2]皿ビス
 [3]ダイヤル



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