正式名称を、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムと言い、アメリカ・コロラド州で開催される世界最大のヒルクライムイベントです。 レースは、標高2,862mのスタート地点から4,300mの山頂までの高低差1,400m、コース全長20kmを一気に駆け登り、そのタイムで勝負が決まります。 そして、競技形態も特殊です。練習走行は、トップセクションとボトムセクションに分割され、2日間に分けて、それぞれを数本走行することができます(以前は、3分割を3日間)が、決勝までフルコースを走行することは無く、20kmのフルコースを走行することができるのは、決勝1本だけなのです。 また、多彩なマシンが走行するのもパイクスピークならでは。バイク、サイドカー、クワッド(4輪バイク)、バギー、ラリーカー、EV、オープンホイール、そしてアメリカならではのストックカーにトラック、果てはトレーラーヘッドまで、あらゆる車両が参加します。
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パイクスピーク・ヒルクライムは、標高の高い地点で行なわれるために天候が変りやすく、特に、トップクラスの選手が走行する午後には、非常に不安定な状態となることが多いのです。今回のレースでも、スタート付近では晴れていたにもかかわらず山頂付近では雪が積もり、ポップコーン大の雹が降るような天候となってしまいました。このために、トップセクション(山頂付近)の走行はあまりにも危険(オープンホイールクラスはドライバーがむき出しですし、通常の車両でもフロントウインドウ破損の危険がある)とあって、最終的にレースはコース全長の約3分の2を使う短縮コースで行われる事となりました。 |
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ニュージーランドのヒルクライムに参戦を続け完成の域に達したマシンをさらに進化させ、パイクスピークのコースに適するようモディファイを加えています。 |
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平地の舗装路での最高速は未計測ですが、2006年のレースではモンスター田嶋の自己最高記録を塗り替えて、127マイル(約200km/h)を記録しました。 ※最高速は、ギヤ比や空力装置の仕様によって大きく変化します。上記の数値は、あくまでもパイクスピーク実戦時の数値となります。
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タイヤのグルービングとは、タイヤのトレッド面に対して溝を追加して、タイヤをチューニングすることです。パイクスピークでは気象や路面の状態から、モンスター田嶋とチームの経験を生かしてグルービングを施しています。
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舗装路面からダート路面まで、路面が様々な表情を見せるパイクスピーク・ヒルクライムでは、どちらかに特化したセッティングでは、好タイムを得ることができません。エスクード・ヒルクライムスペシャルでは、タイムの差が出やすい未舗装路面を重視しつつ、舗装路面のタイムが著しく悪化しないようにセッティングのバランスを取っています。
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富士山の7合目とほぼ同じ高さからスタートするパイクスピークでは、気圧が低く酸素が薄いために平地と比較してパワーが出にくくなっています。
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レースや世界ラリー選手権で使用される、世界的なスポーツエアフィルターで、テクニカルサポートを受けています。パイクスピーク・ヒルクライムでは、新タイプの製品のテストも行われました。
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高地走行に向けて、水泳など心肺機能を高めるトレーニングを特に入念に行います。また、コースに対する習熟と身体を高地に慣らすため、早めに現地入りして徐々に身体を慣らします。プラクティス(練習走行)は、2日間全て参加しなければなりません。さらに、レース前には入念なメディカルチェックを受ける必要があり、特に、高血圧の場合などは危険な度合いが高まります。
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まずは、ドライバーとして。
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