O

クロカンサスペンションセットのうち、スプリングだけでも使用できますか?

O

40mmハイトアップスプリングに対応した、長いショックアブソーバーと長いブレーキホースは用意してあるでしょうか。これらが用意されていれば、スプリングだけを購入して装着できますがノーマルでは使用できません。

シャーシはタイヤ、スプリング、ショックアブソーバー、サスペンションアームなどがバランスされて設計しています。サスペンションが最もストロークした時にタイヤとフェンダーにも、ショックアブソーバーのストロークにも余裕があり、ブレーキホースも伸びきらない状態になっています。この状態からスプリングだけを交換すると、ショックアブソーバーやブレーキホースが伸びきって異音が出たり、破損したりします。




O

クロカンサスペンションの乗り心地はどうですか?

O

クロカンサスペンションはモーグルやロックなどの地形に対応するため、ハイトを確保すると共にスプリングレートや減衰力を柔らかめにしています。
不整地では車体を安定させたまま、サスペンションを大きくストロークして4輪を完全に接地させた理想的な前進が可能です。例え雨などによって接地面が低μ路になっても、しっかりとトラクションをかけた安定した走行が可能です。

反面、アスファルトの高速走行は重心が高いことと柔らかめのサスペンションにより、ノーマルよりも巡航スピードを落とさなくてはなりません。その際、突き上げ感はありませんがフワフワした感じを受けます。




O

クロカンサスペンションに最適なタイヤサイズを教えてください。

O

クロカンサスペンションの能力に合わせた大きな直径のタイヤを履きたいですが、過度に大きなタイヤは駆動系に負担がかかったり、エンジントルクをタイヤに取られる為お勧めできません。
開発試験は 185/85-16で実施してきましたので、直径 720〜730mmのサイズの商品であればサスペンション性能を引き出せると思います。走るコースに泥が多いのであれば細身の185-85-16、砂地でタイヤを浮かせたいのであれば、195R16が一般的です。

尚、タイヤのサイズが同じでも、ブロック形状により外周が大きくなる場合があるので注意が必要です。特にMTタイヤはショルダーブロックが大きい商品が多いのでホイールオフセットによっては、ホイールスペーサーによる調整が必要です。

本文はジムニーJB23W 1〜3型の場合に該当します。
JB23W-4型以降は、フロントフェンダー内の構造が変更されており、純正サイズよりも幅広、もしくは外径の大きいタイヤを装着した場合、フレームへの干渉が発生します。




O

クロカンサスペンションは左右でスプリングの長さが異なりますが、なぜですか?

O

4輪の輪重が一定でないことやドライバーの体重に合わせたものです。また、不整地でアクセルコントロールするとき、アクセルオンでエンジントルクが立ち上がると、エンジン回転方向と逆の方向に反力が働きます。その反力を受け止めるためにも右側を長くしています。

尚、スプリングが長いこと、バネレートが低いこと、車体の重量が安定しないことにより、駐車状態では乗用車のようにミリ単位で高さが合うことはありません。

●右後用:約315mm
●左後用:約295mm




O

クロカンサスペンションを取り付ける際に注意することはありますか?

O

ブレーキホースまでは付属させましたが完全なるクロカン仕様車にするには、さらに幾つかの改善が必要です。

■ABS装着車は、車輪に装着された車輪速度検出センサー用のワイヤーハーネスの対策が必要です。延長するか、ワイヤーハーネスの固定部を外して、コードが張らないようにしてください。

■クロカンサスペンションを取り付けると極悪路の走破性が高まりますので、ある程度の水の中に入ることがありますが、デフやミッションのエアブリーダーホースを延長しないとホースが張ったり、ブリーダーから水が浸入します。

■サスペンションストロークが大きくなり、サスペンションの支持部に負担がかかります。各ゴムマウントの変形や損傷の恐れがありますので、クロカン走行の後に点検を実施し、変形や損傷がある場合は交換してください。

■トランスファーとデフの距離が伸びますので、プロペラシャフトの取り付け角度が大きくなります。同じ回転数でも、ジョイントシャフトにはノーマルよりも負担がかかっていますので、グリスアップと点検は頻繁に実施してください。

I


I PRODUCT INDEX I Q&A INDEX I